エコライブオフィスにてアイデアキャンプ

コクヨのエコライブオフィスで開催されている「エコ+クリCafe -品川エコライブオフィスで繰り広げられる対話コミュニティ-」で8/5(金)にアイデアキャンプを開催させていただきました。

45人ほどの方々に参加いただきました、どうもありがとうございました。18時から21時までと夜おそめ+長丁場だったので、300円ほどのおやつを持ち寄って、自分と選んだおやつの紹介から始めました。

ワークショップの進め方は
・自己紹介+おやつ交換
・取り組むサブ課題2つをポイント制で決定
・ワードダンス    :問題をゆさぶる
・ブレインストーミング:アイデアをたくさん出す+誰かのアイデアに便乗
・ストーリーテリング :アイデアを組み合わせる+整えるために変形する
としました。

この日は「チームの創造力を向上させる」がテーマでした。
そのサブ課題として
1)メンバーの主体的参画を得る
2)本質共有しアイデアをドライブする
3)本音で議論できる環境をつくる
4)組織の枠を超えたネットワークから着想を得る
5)クリエイティブに費やす「時間」を有効活用する
6)チーム内のスキル格差を埋める
が他のワークショップの参加者の方々によって既にまとめられていました。
この課題をまとめた時の参加者と、この日に参加された方々はほとんど別の方々でした。

会社や組織の中では、問題を考えた人と解く人が必ずしも一緒とは限りません。抽象化されてしまった問題文は、本当は現場や個人の問題意識からスタートしていても、いろいろな問題意識が集められ抽象化され綺麗な?問題文にされてしまうと、自分の問題として取り組むことが難しい場合があります。

そうした状況をいったん解きほぐして、問題文を作り替える発想技法に「ワードダンス」というものがあります。
・問題の動詞とその目的語を抜き出し、それを代替できる言葉をならべてみる
・ならんだ動詞と目的語を組み合わせて、問題に対する新しい視点を探す
・もっとも力強く問題を表現している文を選ぶ
という技法です。

誰かが作った問題を何通りにも言い換えてみたり、抽象的な問題を少し具体化することで、自分にしっくりとくる課題にすれば、アイデアの出方もだいぶ変わってくるものです。
また良い課題に作り替えることだけでなく、課題のバリエーションを増やすことでアイデアの数を増やすこともできるという特徴があります。

エコライブオフィスは、屋上庭園にすぐ出られる半屋外のようなスペースです。すわり易いよう階段の前にイーゼルを持っていったグループや屋外で夏の夜風を感じられた屋外に移動するグループがあり、参加者の方々がイーゼルを自分達で移動させ、思い思いの場を作られていました。

机ナシでポストイット+イーゼル+段ボールで発想する場と、いつもの会議室の違いを感じながら楽しくアイデアを出し合っていたように見受けました。

参加者の皆さんからの感想もいろいろと頂きました、どうもありがとうございました。


ソウルでもアイデアキャンプ


韓国の大手IT企業に務めるkimさんから、ソウルでアイデアキャンプを実践してみました、と7月に連絡をもらいました。
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この前の最初のアイデアキャンプでは撮った写真がなかったので、今週末に行なった2回の写真を添付します。

韓国はまだ梅雨で、野外でのキャンプはできませんでした。T.T

1回目は室内で大きなホワイトボードにポストイットを貼り付けながら行ないました。これも楽しかったですね。一つの主題での自分の役割にあったアイデアをどんどん書いて、それらを貼って一目でみんなが思うことを把握することができてよかったです。それに筆記に使ったペンで書いた字がやや太い感じだったので、離れている位置でもよく見えて、これもよかったです。

2回目は二人でスターバックスで行ないました。A4サイズのホワイトボードを使って互いに話し合いながらアイデアを交換し、それをまとめたポストイットを貼り付ける方法で行ないました。この時には内容を細かく書くために細いボールペンを使いました。二人だったので互いの距離も近くてぴったりでした。

今週中に部署内でアイデアキャンプを試してみるつもりです。社内では撮影は禁じられていますので写真で残せるかは保証はできないです^^;
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場所や進め方によって、文房具を使い分けているところが素晴らしいですね。

ペンの太さや紙の色、使う紙のサイズの組み合わせなど、ちょっとした事・ささいな事で発想の進めやすさがぐっと上がります。

アイデアキャンプにはそれほど斬新な提案がある訳ではありませんが、そうしたちょっとした事の組み合わせだからこそ、誰でも試せるアイデアになっています。
本を読んでくれたkimさんがソウルですぐにアイデアキャンプをやってくれたのも、だからこそでしょう。

書籍が出てからの2ヶ月で4回もアイデアキャンプを実践してくれています。日本以外の国の中ではいちばん活発なアイデアキャンパー?だと思います。


心理的道具×物理的道具の原風景

僕(中西)が小学生の1980年代前半は中学受験が盛んになりつつあった頃でした。宝塚の市立小学校に通っていた僕は、よく分からないうちに入塾試験をいくつか受け、阪急沿線にある阪口塾というところに通うようになりました。たくさんの机がならんだ寺子屋のようなたたずまいの部屋に60人ぐらいの小学生が正座/あぐらをかいて勉強をしていました(いまは福村塾という塾にその流れが継承されているようです)。

その塾では算数を主に勉強していた記憶がありますが、ちょっと変わった解き方を習いました。あらゆる文章題を線分図に視覚化して問題を解くのです。阪口先生が関られた問題集(文章題の解き方がわかる,教学研究社)のサイトにその様子が図がアップされています。

阪口塾 線分図

そしてこの線分図を描く時には、塾が別注した無地のノートを使いました。とにかく先生は「紙はぜいたくに使え〜」と言って、ひとつの線分図を見開き2ページに描くときもありました。この写真は実家に1冊だけ残してあった阪口塾のノートです。開いて使いやすいようにしてあるのか、糸綴じのノートですね。


転校生人生を送っていた僕は、5年生の1年間だけこの塾に通って、転校してしまいました。転校先でいくつか塾をさがしましたが、この組み合わせに馴染んでいたせいか、新しい塾には行かず自宅で1人受験勉強をしました(小学6年生なのにエラいですね(笑))。他の塾がふつうに見えてしまったのでしょうか。

線分図や数字や記号などのことを『心理的道具』と呼ぶ考え方があります。ロシアの心理学者ヴィゴツキーは「道具によって人間は対象世界を自己のコントロールの下に置く。同様に心理的道具によって、私たちは他者そして自己の心を統御するのである。心理的道具は実在の対象物である。以下に示されるような実在物が心理的道具のリストをつくる。」と述べ、言語、記号、記数法や計算の形式、記憶術、代数記号、芸術作品、文字、図式、図表、地図、設計図などを心理的道具の例としてあげました。

アイデアキャンプで紹介しているさまざまな発想技法も心理的道具と言っていいでしょう。

そしてその心理的道具を使いやすくする物理的道具の組み合わせとして、ポストイットや段ボールや画板などを使います。

さらに複数の心理的道具を使い分けられるよう、ペンで手書きにしていろいろなサイズの紙を使います。

そうした組み合わせを考えているのは、文章題を解くために線分図と無地のノートを使った思い出が、考えることの原風景になっているからなのかもしれません。


コクヨ エコライブオフィス

品川にあるコクヨの本社には、屋上庭園を活かしたワークプレイス「エコライブオフィス」があります(他にも画像はこちらでいろいろと)。

社長の鶴の一声が発端となってはじまったプロジェクトだと伺ったことがありますが、文房具やオフィス家具だけでなく、ひらめき支援事業(!)や知育玩具なども展開されています。

自然の中の不思議を感じる感覚:センス・オブ・ワンダー(sense of wonder)を働く場所の中でキープできることは、個人の感性の発露の一つとしての発想にとって、とても良い事だと思います。

ちなみに来週、エコライブオフィスで開催されている「エコ+クリCafe -品川エコライブオフィスで繰り広げられる対話コミュニティ-」でアイデアキャンプのお話をさせていただくことになりました。申し込みはすぐに終ってしまったそうで、近いうちにその様子をまたお知らせしたいと思います。


森の幼稚園

色々とネットで検索しているうちに「森の幼稚園」というものを知りました。

1950年代半ばデンマークに誕生した「森の幼稚園」は、一人のお母さんエラ・フラタウさんからはじまったのだそうです。エラさんが自分の子どもを毎日近くの森に連れて遊んでいたところ、それを見ていた近所の人たちが、自分たちの子どもも預けていっしょに面倒を見てもらってはどうかと考え、彼女の周りに住んでいた子どもを持つ親たちが自分たちで『森の幼稚園』を開園したのだそうです。

日本にもこの考えを取り入れた幼稚園がいろいろあるんですね。

園舎も備え付けの遊具もない「森の幼稚園」では、五感による自然体験を重視し、子ども達は一年じゅう森の中で自由に遊ぶのだそうです。
先のサイトによれば、「森の幼稚園に通う子どもたちは通常の幼稚園児に比べ「表現力が豊か」「コミュニケーション能力が高い」「体が丈夫」「情緒が安定している」といった特徴を持つ。」とのこと。

夏休みの1週間だけ受け入れてくれるコースもある幼稚園もあるようです。都会の子供も森の幼稚園に行けば、身体の奥に潜んでいた感覚が呼び起され、何か違った子供になって都会に戻ってくるのではないでしょうか。

野外でのアイデアキャンプは、都会の大人たちが自分たちでつくる「森のオフィス」とでも言えます。さて、大人たちにはどんな変化がうまれるでしょうか?