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ポストイットを組み合わせながらPMI

何人かで出したアイデアをより多くの人にお披露目して、アイデアを絞りながらその中からさらにアイデアを拡げる、というワークショップを某所でやってきました。色々な人の意見を共有したかったので、書籍の中でも紹介しているPMIを行いました。

PMIはアイデアの評価をする時に、「良い plus」or「悪い minus」だけではなく、「興味深い interesting」を加えるという方法です。それらを下にポイントを整理して、アイデアを発展/さらに具体化します。

今回は大人数で行ったので、まずA0の段ボールにA4の紙に描いたアイデアをたくさん貼って、アイデアの紹介をしました。(残念ながらこの写真はお見せできません…)

個々のアイデアを聞くいて自分が思ったこと・感じたことを書き留めてもらいながら、後でまとめてPlus Minus Interestingを書いてもらい、さらに自分のアイデアを思いついた人にはアイデアを付け足してもらう、というかたちで進めました。

書籍の中では画板と一種類のポストイットを使う方法を説明しましたが、今回は名刺よりひとまわり小さいサイズの50mm x 75mmを4色、ミーティングノートと呼ばれる149mm x 200mmのものを使いました。名刺よりひとまわり小さいサイズはA8、ミーティングノートはA5ぐらいの大きさです。

名刺サイズの緑色のものにメモ書きをしてもらっておき、その後に青にPlus、ピンクにMinus、黄にInterestingを書いてもらって、新しいアイデアはミーティングノートに描いてもらいました。

まずはアイデアを一通り説明して、その間はメモを書いてもらいます。その後は、段ボールの前に行ってPlus, Minus, Interestingのポストイットを貼っていってもらいました。
その後に、それぞれのアイデアについてみなさんが書いたPMIを発表してもらいました。新しいアイデアを思いついた人は、さらにそのアイデアの説明も。

PMIの後は自由に発言をしてもらいました。ある方が、同じメンバーで会議を何度かやっているけれど、いつもの5倍ぐらい発言の量があった、とおっしゃってました。5倍ですよ、5倍。
PMIの時に共通の対象についてまず考える時間があったこと、そして1人1人が発言する時間があったことで、今は自分の考えていることを言ってだ丈夫な場なんだと思っていただけたのだと思います。

いつもは会議が終るやすぐにみんな自分の部署へ戻って行かれるそうですが、この日は終った後もしばらくその場で何人の方が立ち話をされていました。

さらにスケッチを会議で描き合うということは普段はないそうですが、何人かの方がスケッチをその場で描いていました。これぞ、道具と環境が変われば、プロセスと結果が変わるという好例だったと思います。

考えやすい+描きやすい+話しやすい場を作ることができた、ということだと思うのですが、アイデアキャンプをやった甲斐があったというものです。

色とサイズで考える過程と結果を共通化することで、後で話す内容を共有化し易くなることがあります。もちろんもっと自由に考えることが大事なフェーズもあるのですが、今回のワークショップのように技法を取り入れることのメリットもあるのです。人数が増えた場合や、お互いが何をどう話せば良いかを共有できていない場合には、効果が高いと思います。

余談ですが、ミーティングノートの大きさのポストイットを持っていくと、「えー、こんなサイズのもの売ってるんですねー」と驚かれることがけっこうあります。文房具店ではほとんど取り扱われることがないからだと思いますが、言葉だけでなく具体的なアイデアを絵や図として描いていくには、A5サイズぐらいでないと難しいものです。

通販ですぐに買うことができますから(ちょっと値段が高いのですが)、気になった方は一度試してみてください。
kaunet 住友スリーエム 強粘着ミーティングノート 149×200


机ナシミーティング

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会議がうまくいく法、How to Make Meeting Work!です。英語のタイトルの方が分かりやすい?かも。

会議室には真ん中に机があるのが普通です。大きなテーブルがどーんと置いてある場合もあれば、横に細長い机がロの字型に並んでいる場合もあるでしょう。で、大きなホワイトボードは壁にそって置いてあるか、壁に埋め込んであるのが一般的でしょうか。

人数が少ないのにロの字のままで会議やミーティングが始まったりすることはないでしょうか?フランクなやりとりができるメンバーと一緒の場合は机をよく動かします。
先日も会議室の机を動かしていて、机がないということがアイデアキャンプをやっている時のダイナミズムを生むのではないか?と、ふと思いました。

参加者みんなが発言したり発表したりする機会を持ってもらうには、ホワイトボードなどメンバーが共有する面に対して参加者の距離感を同じようにできる、というのが大事だと思います

机がある場合とない場合とでは、そうした状況の作り出しやすが違ってきます。

机ナシの場合、ホワイトボードの書き手の交代が発生しやすくなります。ペンもみんな持っているとなお良いでしょう。
机がある場合は、机の面が情報共有の場所になるべきところです。ただ、どうしても資料やノートを置いたりすると、パーソナルな思考空間へとばらけてしまいがちです。テリトリーが出来てしまうのではないでしょうか。そんな時は、まずは2,3人でA2サイズの紙であぁだこうだ言った後で、また全体で情報共有するのも有効だと思います。もしくは、まずはポストイットで各自が思考を外在化してから、それを全体のボードに共有する。
つまり、パーソナルに並列に書ける状況をつくりだしつつ、状況に応じて共有モードに切り替える、その自由度を保っておくということでしょうか。

机ナシミーティングに言及している本がありました。
マイケル・ドイル, デイヴィッド・ストラウス 会議が絶対うまくいく法 日本経済新聞社、です。
12章 会議の場所・座り方のコツ、という章の中に「テーブルはいらない!」というサブセクションがあります。

椅子の配置は会議に大きな影響を与える。五人から三〇人くらいの会議では、円形か半円形に配置することが多い。円形が一般的だが、それには欠点もある。インタラクション・メソッドには半円形が最適だ。その理由は次節で述べる。

テーブルの配置も同様だ。顔を見ながら緊迫した形での会議を望むのなら円形が望ましい。だが、協力しながら問題解決をはかる会議にしたいのなら、テーブルを囲んで座ってはいけない。開放的な雰囲気、親密な感じ、相手を理解しようとする雰囲気をつくるためには、ファシリテーターと出席者の間に何も置かないこと。テーブル、演壇、机などは置かない。わざと垣根をつくらなくても、信頼関係を打ち立てるのはそもそも難しいのだから。

たいてい人は目の前にテーブルがないと居心地が悪いと感じる。だが、テーブルはメモや飲み物などを置く場所であると同時に、自分を守る防波堤となる。テーブルがあると出席者がたがいに距離をおくようになるし、半円形が大きくなるから、親密さが失われる。書類が目の前にたくさん置いてあると、それを読んだり、いたずら書きをしたりして注意散漫になるものだ。インタラクション・メソッドでは会議メモがあるのだから、個人が紙を広げて書くスペースは不要だ。

と述べています。とても共感しました!。ここでは、ファシリテーターと参加者とのインタラクションが重視されています。

アイデアキャンプでは、最後だけちょっと違いますかね。ファシリテーターがいる場合でも、ここでの会議メモに相当するものは、みんなが各自で書いたものもどんどん共有されるのが良い気がしています。ので、机ナシミーティングでも、いつも手元で書けるようにペンとクリップボードを全員分準備しておけるのが良いかもしれません。

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クリップボード上で書いたポストイットを段ボールボードで共有している様子です。この時も机ナシミーティングでした。


道具のコンテクスチュアリズム

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いろんな大きさと種類の紙を並べてみると、その色や形や大きさによって使い分けをし始めるようになります。アイデアを出すということは心の地図をつくっていくことでもあるのだと考えると、多様性をつくりだせる道具が欲しいですね。

紙のサイズやノートの罫やマスの大きさって、どれぐらい気にしたことありますか?

久しぶりにジャポニカ学習帳を見てみるとサイズはB5なんですね。低学年の子供からするとちょっと大きいかも。マスの縦横は25mmなんてのもあります。そうした大きさの中で小学生には伸びやかに字を書いてもらいたいものですね。
中学や高校の頃はB5サイズのノートを使っていました。僕は小さい字を書くのでB罫が好みでした。B罫は6mmなんですが、A罫は7mmです。線がいっぱい引いてあって、たくさん書き込める感じが好きでした。ルーズリーフを使うとちょっと大人になった気分でしたけど、もうそんな時代じゃないですかね?
大学に入ってコンピュータを使うようになって、自分がプリントアウトするのもミーティングで貰う資料もA4になるようになりました。
でも、なんでA4の紙を使ってるの?と聞かれるなんてことはありません。

紙やノートでも、違う素材や違う大きさのものをたくさん並べてみるとその違いが分かってくるようになります。
それぞれの道具が存在感を増し始めるんでしょうね。2種類じゃぁダメですね。5種類ぐらいあると、何か脳ミソがもぞもぞしてきます。「にわにはにわにわとりがいた」にはにわがいっぱいありますが、にわだけだと庭なのか二羽なのかニワなのかわからなかったにわが「庭には二羽ニワトリがいた」と意味をもつ文章になりはじめるみたいなものですかね。
さらに単に数があるだけではなくて、どう並べるかという文脈・コンテクストが道具の違いをより感じさせるようになります。

なんでこんなカタチなの?とかなんでこの大きさなの?と疑う余地もなくその存在感が希薄になるほど使い慣れている道具ってありますよね。うまくデザインされているからこそ存在を主張しないようなモノ、使うにつれて徐々に体に馴染んでくるモノもあれば、はじめて見た動物を親だと思うひな鳥のように理由もなくそのまま受け入れているモノもあることでしょう。
そんな使い慣れた道具でも、新しい文脈・コンテクストを作り出すことで新しい意味が立ち現れるんですね。

アイデアキャンプではA0からA7の大きさの紙をさまざまに組み合わせながら、アイデアを出し合います。色や素材や大きさや場所で空間を作り出して、その空間の中に言葉や絵を置いていく。ダイナミックに文脈・コンテクストをつくりだしながら、新しい心の地図を描いていく。
いろいろな種類の紙があることが、そうしたプロセスをよりダイナミックにしてくれるのではないか?それがアイデアキャンプのひとつのアイデアではないかと思っています。