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机ナシミーティング

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会議がうまくいく法、How to Make Meeting Work!です。英語のタイトルの方が分かりやすい?かも。

会議室には真ん中に机があるのが普通です。大きなテーブルがどーんと置いてある場合もあれば、横に細長い机がロの字型に並んでいる場合もあるでしょう。で、大きなホワイトボードは壁にそって置いてあるか、壁に埋め込んであるのが一般的でしょうか。

人数が少ないのにロの字のままで会議やミーティングが始まったりすることはないでしょうか?フランクなやりとりができるメンバーと一緒の場合は机をよく動かします。
先日も会議室の机を動かしていて、机がないということがアイデアキャンプをやっている時のダイナミズムを生むのではないか?と、ふと思いました。

参加者みんなが発言したり発表したりする機会を持ってもらうには、ホワイトボードなどメンバーが共有する面に対して参加者の距離感を同じようにできる、というのが大事だと思います

机がある場合とない場合とでは、そうした状況の作り出しやすが違ってきます。

机ナシの場合、ホワイトボードの書き手の交代が発生しやすくなります。ペンもみんな持っているとなお良いでしょう。
机がある場合は、机の面が情報共有の場所になるべきところです。ただ、どうしても資料やノートを置いたりすると、パーソナルな思考空間へとばらけてしまいがちです。テリトリーが出来てしまうのではないでしょうか。そんな時は、まずは2,3人でA2サイズの紙であぁだこうだ言った後で、また全体で情報共有するのも有効だと思います。もしくは、まずはポストイットで各自が思考を外在化してから、それを全体のボードに共有する。
つまり、パーソナルに並列に書ける状況をつくりだしつつ、状況に応じて共有モードに切り替える、その自由度を保っておくということでしょうか。

机ナシミーティングに言及している本がありました。
マイケル・ドイル, デイヴィッド・ストラウス 会議が絶対うまくいく法 日本経済新聞社、です。
12章 会議の場所・座り方のコツ、という章の中に「テーブルはいらない!」というサブセクションがあります。

椅子の配置は会議に大きな影響を与える。五人から三〇人くらいの会議では、円形か半円形に配置することが多い。円形が一般的だが、それには欠点もある。インタラクション・メソッドには半円形が最適だ。その理由は次節で述べる。

テーブルの配置も同様だ。顔を見ながら緊迫した形での会議を望むのなら円形が望ましい。だが、協力しながら問題解決をはかる会議にしたいのなら、テーブルを囲んで座ってはいけない。開放的な雰囲気、親密な感じ、相手を理解しようとする雰囲気をつくるためには、ファシリテーターと出席者の間に何も置かないこと。テーブル、演壇、机などは置かない。わざと垣根をつくらなくても、信頼関係を打ち立てるのはそもそも難しいのだから。

たいてい人は目の前にテーブルがないと居心地が悪いと感じる。だが、テーブルはメモや飲み物などを置く場所であると同時に、自分を守る防波堤となる。テーブルがあると出席者がたがいに距離をおくようになるし、半円形が大きくなるから、親密さが失われる。書類が目の前にたくさん置いてあると、それを読んだり、いたずら書きをしたりして注意散漫になるものだ。インタラクション・メソッドでは会議メモがあるのだから、個人が紙を広げて書くスペースは不要だ。

と述べています。とても共感しました!。ここでは、ファシリテーターと参加者とのインタラクションが重視されています。

アイデアキャンプでは、最後だけちょっと違いますかね。ファシリテーターがいる場合でも、ここでの会議メモに相当するものは、みんなが各自で書いたものもどんどん共有されるのが良い気がしています。ので、机ナシミーティングでも、いつも手元で書けるようにペンとクリップボードを全員分準備しておけるのが良いかもしれません。

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クリップボード上で書いたポストイットを段ボールボードで共有している様子です。この時も机ナシミーティングでした。


ワードダンス・言葉を踊らせる

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問題を考えるヒト。何か良いポーズじゃありませんか?

ブレインストーミングのルールのひとつが「アイデアは質より量」ですが、アイデアの数を増やす方法として
・答えを増やす
・お題を増やす
の両方を考えることができますね。

えてして「ひとつのお題に対する答えいっぱい出そう!」と躍起になりがちですが、「お題」を増やせば自ずと答えも増えるというものです。

今回のアイデアキャンプでは、まちに対するアイデアを色々と出すというのがゴールでした。
・事前に行った「定点観測」と「住んでいる方々へのインタビュー」をベースに参加メンバーの気づきを共有
・その気づきを頭の片隅にかかえつつ再びまちを散策
・解決すべき問題/提案すべき問いは何か?を出しあう
・ブレインライティングでアイデアを出しあう
という方法をとりました。

この「解決すべき問題や提案すべき問い」を出しあうというのがかなりの苦労です。

問題もモンダイなのですね。

問題意識も共通しているようでちょっとずれていたり、個人のバックグラウンドによっては解き易いことばになっている場合と逆の場合もあるんじゃないでしょうか?

そうした時に使える方法のひとつが「ワードダンス」です。言葉を踊らせる、のです。

お題や問いが「○○(名詞)を××(動詞)するには?」と表現されているとしたら、それぞれの名詞と動詞を近しい単語に置き換えます。

たとえば「どうすれば新しい住人を増やせるか?」という問題を
住人 → メンバー、サポーター、登録者、参加者、訪問者
獲得 → 誘惑、案内、一網打尽、収穫
などと置き換えてみる訳です。

こうしてひとつの問題から複数の問題をつくれれば、答えも増やすことができます。問題はどうモンダイなのか?もより深く考えることができるかもしれませんね。


セルフビルドと自由さと

イーゼルとA0ダンボールで場をつくります

アイデアキャンプを始める時はイーゼルとA0ダンボールを組み立てて「場」をつくります

アイデアキャンプでは、さまざまなサイズの紙を組み合わせながら、空間的な環境を自分達でつくっていきます。その時に最初に組み立てる道具はイーゼルとA0のダンボールです。

キャンプ場に着いたら、どの場所にどんな向きでテントやタープを張るかを考えて、自分達で手足を動かして設営をしますよね。もしその後に場所や向きが気に入らなければ、また畳んで設営しなおせば良いのです。

他人に与えられた環境はなぜ今そうなっているかの理由は分かりにくいですが、自分たちで作ったものであれば今そうなっている理由が分かっていますし、キャンプ道具のように軽く作られているものは、ちょっと動かそうという気も起きやすいですよね。
実際に設営しなおさなくても、いつでも動かせられると思っているだけで、精神の自由度があがります。

イーゼルの場所と向きを変えると、ひとつのサイトの中でも風景や音や匂いが変わります。空の広さ、緑の濃さ、風の匂い、子供や犬の声。環境を変えてみることは思考プロセスにもきっと影響をおよぼすに違いありません。

室内でアイデアキャンプをする時でも、段ボールがかもし出す「折れたり曲がったりしても良いんだよ…」というメッセージがその精神の自由度をさらにあげてくれるように思います。
環境を自分達で作りなおせる自由度があること。そしてそのプロセスに参加者ひとりひとりが参加できる気安さがあること。周囲の環境をアイデアの要素として取り込むチャンスが拡がること。アイデアキャンプで大事にしたいコトたちです。


お弁当交換

強制発想というアイデア発想方法をご存知でしょうか。まあそれほどヒネリがあるものでもないのですが、AとBあるいはCという一見脈略のない異なるものの組み合わせを強制的に掛け合わせることで、新しいアイデアを生み出そうというものです。

アイデア発想手法の大家であるジェームス・ヤングも、アイデアとは既存のものの組み合わせでしかないというようなことを言っていますから、オーソドックな手法とはいえ、なかなか筋のよい方法だったりします。

ここで取り上げるのは、概念の強制的な組み合わせではなく、食事の強制的な組み合わせです。しかも、給食のように一斉に強制的な食事をするのではなく、他人が選んだものを交換して食べるというものです。その名もそのままお弁当交換。

普通はお弁当というのは自分で食べるために持ってくる、あるいは買ってくるものですが、これをみんなでそっくりそのまま交換し合おうというものです。間違ってもおかずを部分的に交換するという生半可なものではありません。お弁当をそっくりそのまま交換してしまうのです。

これは予告してしまうと面白くないので、予告なしでやったほうがよいでしょう。予告してしまうと、どうせ自分では食べないからこれでいいやというものを持って行きがちになるからです。それではせっかくのシリアスさがなくなってしまいます。

自分で食べるはずのお弁当があっと自分の手元から離れ、一方でさっきまで他人の期待とともに存在していたお弁当が手元にやってくるわけです。

これは、実際にやってみるとわかるのですが、いろんなことを考えさせられます。まず、自分が食べようと楽しみにしていた、あるいはイメージしていたものが食べられなくなる不意打ち感が感覚を揺さぶります。そして他人が選んだものを強制的に食べなくてはならなくなったときの心の準備のなさに二度驚きます。お米を食べられると思っていたのに、パンになったなんてことはよく起こるパターンです。

次に、自分が食べるはずだったものが他人の手に渡ったときに、それを受け取った人がうまくそれを受け入れてくれるだろうか、ちょっと心配になるというのも意外な心境だったりします。逆に押し付けられたお弁当にやや戸惑いを感じざるを得ないこともしばしばです。こんなにたくさん食べられないよ・・・とか。

お弁当交換は、強制体験を通じたセレンディピティ(偶然性)の獲得であり、チームの理解に貢献するものでもあります。食という趣向性が高い経験の共有を通じて、チームの多様性を体で感じることができます。