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現場へ出かけるアイデアキャンプ

アイデアキャンプで出かける先として「気持ちの良い場所」だけでなく、「現場」へも出かけることがあります。

先日、某社の方々と某所へフィールドワークに出かけました。

その会社の皆さんも普段はホワイトボードをとても上手に使われている方々ですが、A5サイズのノート型のポストイットやポストイットのりや、また画板やカードケースをホワイトボードの替わりになることはご存知なかったようで、文房具を持って現場に出かければ色んな場所でブレストができるんだー、と少し感心されていました。

フィールドワークでとあるビルに登って、久しぶりに高い場所から東京を見渡しました。東京って本当に広い平野ですね。
関西出身の私(中西)は周りには山があるのが日常だったので、東京に住み始めた頃にはとても違和感を持ちました。平野だと思っていると激しい坂もたくさんあったりして、それも最初は驚いたものです。

フィールドワークに出ると、そんなちょっとした事の積み重ねが自分の中にたくさん溜まります。

さらに写真を撮りつつメモを書いていると、自分のアンテナが何かにチューニングし始める感覚が湧き上がってきます。

フィールドワークの後に各々が撮った写真を見せ合いながら感じたことを共有しましたが、やはり行く前と行った後では、気になるポイントの質が違ってきます。

そんなちょっとした気づきが、アイデアの種子になっていきました。


エコライブオフィスにてアイデアキャンプ

コクヨのエコライブオフィスで開催されている「エコ+クリCafe -品川エコライブオフィスで繰り広げられる対話コミュニティ-」で8/5(金)にアイデアキャンプを開催させていただきました。

45人ほどの方々に参加いただきました、どうもありがとうございました。18時から21時までと夜おそめ+長丁場だったので、300円ほどのおやつを持ち寄って、自分と選んだおやつの紹介から始めました。

ワークショップの進め方は
・自己紹介+おやつ交換
・取り組むサブ課題2つをポイント制で決定
・ワードダンス    :問題をゆさぶる
・ブレインストーミング:アイデアをたくさん出す+誰かのアイデアに便乗
・ストーリーテリング :アイデアを組み合わせる+整えるために変形する
としました。

この日は「チームの創造力を向上させる」がテーマでした。
そのサブ課題として
1)メンバーの主体的参画を得る
2)本質共有しアイデアをドライブする
3)本音で議論できる環境をつくる
4)組織の枠を超えたネットワークから着想を得る
5)クリエイティブに費やす「時間」を有効活用する
6)チーム内のスキル格差を埋める
が他のワークショップの参加者の方々によって既にまとめられていました。
この課題をまとめた時の参加者と、この日に参加された方々はほとんど別の方々でした。

会社や組織の中では、問題を考えた人と解く人が必ずしも一緒とは限りません。抽象化されてしまった問題文は、本当は現場や個人の問題意識からスタートしていても、いろいろな問題意識が集められ抽象化され綺麗な?問題文にされてしまうと、自分の問題として取り組むことが難しい場合があります。

そうした状況をいったん解きほぐして、問題文を作り替える発想技法に「ワードダンス」というものがあります。
・問題の動詞とその目的語を抜き出し、それを代替できる言葉をならべてみる
・ならんだ動詞と目的語を組み合わせて、問題に対する新しい視点を探す
・もっとも力強く問題を表現している文を選ぶ
という技法です。

誰かが作った問題を何通りにも言い換えてみたり、抽象的な問題を少し具体化することで、自分にしっくりとくる課題にすれば、アイデアの出方もだいぶ変わってくるものです。
また良い課題に作り替えることだけでなく、課題のバリエーションを増やすことでアイデアの数を増やすこともできるという特徴があります。

エコライブオフィスは、屋上庭園にすぐ出られる半屋外のようなスペースです。すわり易いよう階段の前にイーゼルを持っていったグループや屋外で夏の夜風を感じられた屋外に移動するグループがあり、参加者の方々がイーゼルを自分達で移動させ、思い思いの場を作られていました。

机ナシでポストイット+イーゼル+段ボールで発想する場と、いつもの会議室の違いを感じながら楽しくアイデアを出し合っていたように見受けました。

参加者の皆さんからの感想もいろいろと頂きました、どうもありがとうございました。


机ナシミーティング

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会議がうまくいく法、How to Make Meeting Work!です。英語のタイトルの方が分かりやすい?かも。

会議室には真ん中に机があるのが普通です。大きなテーブルがどーんと置いてある場合もあれば、横に細長い机がロの字型に並んでいる場合もあるでしょう。で、大きなホワイトボードは壁にそって置いてあるか、壁に埋め込んであるのが一般的でしょうか。

人数が少ないのにロの字のままで会議やミーティングが始まったりすることはないでしょうか?フランクなやりとりができるメンバーと一緒の場合は机をよく動かします。
先日も会議室の机を動かしていて、机がないということがアイデアキャンプをやっている時のダイナミズムを生むのではないか?と、ふと思いました。

参加者みんなが発言したり発表したりする機会を持ってもらうには、ホワイトボードなどメンバーが共有する面に対して参加者の距離感を同じようにできる、というのが大事だと思います

机がある場合とない場合とでは、そうした状況の作り出しやすが違ってきます。

机ナシの場合、ホワイトボードの書き手の交代が発生しやすくなります。ペンもみんな持っているとなお良いでしょう。
机がある場合は、机の面が情報共有の場所になるべきところです。ただ、どうしても資料やノートを置いたりすると、パーソナルな思考空間へとばらけてしまいがちです。テリトリーが出来てしまうのではないでしょうか。そんな時は、まずは2,3人でA2サイズの紙であぁだこうだ言った後で、また全体で情報共有するのも有効だと思います。もしくは、まずはポストイットで各自が思考を外在化してから、それを全体のボードに共有する。
つまり、パーソナルに並列に書ける状況をつくりだしつつ、状況に応じて共有モードに切り替える、その自由度を保っておくということでしょうか。

机ナシミーティングに言及している本がありました。
マイケル・ドイル, デイヴィッド・ストラウス 会議が絶対うまくいく法 日本経済新聞社、です。
12章 会議の場所・座り方のコツ、という章の中に「テーブルはいらない!」というサブセクションがあります。

椅子の配置は会議に大きな影響を与える。五人から三〇人くらいの会議では、円形か半円形に配置することが多い。円形が一般的だが、それには欠点もある。インタラクション・メソッドには半円形が最適だ。その理由は次節で述べる。

テーブルの配置も同様だ。顔を見ながら緊迫した形での会議を望むのなら円形が望ましい。だが、協力しながら問題解決をはかる会議にしたいのなら、テーブルを囲んで座ってはいけない。開放的な雰囲気、親密な感じ、相手を理解しようとする雰囲気をつくるためには、ファシリテーターと出席者の間に何も置かないこと。テーブル、演壇、机などは置かない。わざと垣根をつくらなくても、信頼関係を打ち立てるのはそもそも難しいのだから。

たいてい人は目の前にテーブルがないと居心地が悪いと感じる。だが、テーブルはメモや飲み物などを置く場所であると同時に、自分を守る防波堤となる。テーブルがあると出席者がたがいに距離をおくようになるし、半円形が大きくなるから、親密さが失われる。書類が目の前にたくさん置いてあると、それを読んだり、いたずら書きをしたりして注意散漫になるものだ。インタラクション・メソッドでは会議メモがあるのだから、個人が紙を広げて書くスペースは不要だ。

と述べています。とても共感しました!。ここでは、ファシリテーターと参加者とのインタラクションが重視されています。

アイデアキャンプでは、最後だけちょっと違いますかね。ファシリテーターがいる場合でも、ここでの会議メモに相当するものは、みんなが各自で書いたものもどんどん共有されるのが良い気がしています。ので、机ナシミーティングでも、いつも手元で書けるようにペンとクリップボードを全員分準備しておけるのが良いかもしれません。

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クリップボード上で書いたポストイットを段ボールボードで共有している様子です。この時も机ナシミーティングでした。


ワードダンス・言葉を踊らせる

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問題を考えるヒト。何か良いポーズじゃありませんか?

ブレインストーミングのルールのひとつが「アイデアは質より量」ですが、アイデアの数を増やす方法として
・答えを増やす
・お題を増やす
の両方を考えることができますね。

えてして「ひとつのお題に対する答えいっぱい出そう!」と躍起になりがちですが、「お題」を増やせば自ずと答えも増えるというものです。

今回のアイデアキャンプでは、まちに対するアイデアを色々と出すというのがゴールでした。
・事前に行った「定点観測」と「住んでいる方々へのインタビュー」をベースに参加メンバーの気づきを共有
・その気づきを頭の片隅にかかえつつ再びまちを散策
・解決すべき問題/提案すべき問いは何か?を出しあう
・ブレインライティングでアイデアを出しあう
という方法をとりました。

この「解決すべき問題や提案すべき問い」を出しあうというのがかなりの苦労です。

問題もモンダイなのですね。

問題意識も共通しているようでちょっとずれていたり、個人のバックグラウンドによっては解き易いことばになっている場合と逆の場合もあるんじゃないでしょうか?

そうした時に使える方法のひとつが「ワードダンス」です。言葉を踊らせる、のです。

お題や問いが「○○(名詞)を××(動詞)するには?」と表現されているとしたら、それぞれの名詞と動詞を近しい単語に置き換えます。

たとえば「どうすれば新しい住人を増やせるか?」という問題を
住人 → メンバー、サポーター、登録者、参加者、訪問者
獲得 → 誘惑、案内、一網打尽、収穫
などと置き換えてみる訳です。

こうしてひとつの問題から複数の問題をつくれれば、答えも増やすことができます。問題はどうモンダイなのか?もより深く考えることができるかもしれませんね。


セルフビルドと自由さと

イーゼルとA0ダンボールで場をつくります

アイデアキャンプを始める時はイーゼルとA0ダンボールを組み立てて「場」をつくります

アイデアキャンプでは、さまざまなサイズの紙を組み合わせながら、空間的な環境を自分達でつくっていきます。その時に最初に組み立てる道具はイーゼルとA0のダンボールです。

キャンプ場に着いたら、どの場所にどんな向きでテントやタープを張るかを考えて、自分達で手足を動かして設営をしますよね。もしその後に場所や向きが気に入らなければ、また畳んで設営しなおせば良いのです。

他人に与えられた環境はなぜ今そうなっているかの理由は分かりにくいですが、自分たちで作ったものであれば今そうなっている理由が分かっていますし、キャンプ道具のように軽く作られているものは、ちょっと動かそうという気も起きやすいですよね。
実際に設営しなおさなくても、いつでも動かせられると思っているだけで、精神の自由度があがります。

イーゼルの場所と向きを変えると、ひとつのサイトの中でも風景や音や匂いが変わります。空の広さ、緑の濃さ、風の匂い、子供や犬の声。環境を変えてみることは思考プロセスにもきっと影響をおよぼすに違いありません。

室内でアイデアキャンプをする時でも、段ボールがかもし出す「折れたり曲がったりしても良いんだよ…」というメッセージがその精神の自由度をさらにあげてくれるように思います。
環境を自分達で作りなおせる自由度があること。そしてそのプロセスに参加者ひとりひとりが参加できる気安さがあること。周囲の環境をアイデアの要素として取り込むチャンスが拡がること。アイデアキャンプで大事にしたいコトたちです。