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ヤマハ24時間耐久クリエイティブハッカソン

バイクメーカーの中でもデザインに力を入れているヤマハ発動機が
ヤマハ24時間耐久発動機クリエイティブハッカソン
というイベントを開催していました.
バイク好きな僕は,「24時間耐久」という言葉を聞くだけで少しワクワクしてしまいます.

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ヤマハマリーナ浜名湖で合宿形式でのハッカソンだったようで,ヤマハの製品とサービスであるヨットとマリーナを使って,実際のフィールドで段ボールを使ったプロトタイピングを行っています.

私達ヤマハのデザイナーは仕事でも遊びでもワクワクを創り出しています。
この夏、日本各地から未来のデザイナーが集まって、私達と一緒に、1泊2日という短い時間で、全く新しいワクワクを創ります。
自然豊かなフィールドで、さまざまなアクティビティにも挑戦し、身体全体で行なう熱いモノ創りを体験するイベントです。

とある通り,デザインを学ぶ学生達とのインターンのひとつのようです.

ビルの中の部屋でホワイトボードどパソコンを使うのとは,だいぶ違ったアイデアが出てきそうです.実際に乗れるリアルなスケールのプロトタイプを段ボールで作っている様子は,とても楽しそうです.

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アイデアソンやハッカソンが広く開催されるようになったいま「アイデアを刺激するアイデアに溢れたアイデアソンやハッカソン」がたくさん出てくるのではないでしょうか.


ニューヨーク市長主催のアイデアキャンプ

「アイデアキャンプ」と名付けられたイベントは世界でもいろいろと行われるようになっています.
その主旨もいろいろなのですが,もうすぐ開催されるものとしてニューヨーク市長のブルームバーグ主催のアイデアキャンプがあります.

ブルームバーグさんは,ソロモンブラザーズを経て,経済ニュースのブルームバーグを立ち上げ,いまはニューヨーク市長をされています.

Mayors Challengeというアイデアコンテストを開催し,自治体が直面している課題についてのアイデアを解決するアイデアを募集しました(募集は9月まで).
http://mayorschallenge.bloomberg.org

そして上位の20団体は,ニューヨークで開催される2日間の「アイデア・キャンプ Idea Camp」に参加してブルームバーグ財団が呼んだ各分野の専門家とアイデアを練り上げ,最終的には優勝した市が1つと準優勝の市が4つ選ばれるそうです.
Mayors Challenge: Timeline

優勝者には5,000,000(4億円ぐらい)ドル,準優勝者には1,000,000(8000万円ぐらい)ドルの賞金が出るとのこと.とても沢山の自治体から応募があったようです.

SOLVE IT. SHARE IT.とサイトにはありますが,すばらしい主旨のアイデアキャンプだと思います.

結果が楽しみです.


会議じゃない会議?:アンカンファレンス in ニコニコ学会β合宿

先日、筑波で行われたニコニコ学会βの合宿に運営委員長として参加してきました。全体の司会というかオーガナイザーというか裏方さんとしての参加です。

この合宿では、特に何を話しあうかは事前に決めず、その場に集まった人達どうしで何を話し合うかを決める「アンカンファレンス」という方法で初日の午後と2日目の午前中、熱い議論が交わされました。

アンカンファレンスの進め方を紹介しているサイトが幾つかありますので、参考にしてもらえればと思います。

議題を提供したい/発表をしたい人が、この時間にこのセッションで話をしたいという意志を表明して、タイムテーブルに埋めていきます。参加者はそれぞれ関心のあるセッションに散らばって議論しあいます。セッションを行ったり来たりするのもOKです。
参加者全員で作り上げるカンファレンス・会議が「アンカンファレンス」だと言えるでしょう。

合宿では、まず最初に車座になって、簡単にこんなことに関心があって来ました等と自己紹介をしあいました。
次に、初日に議題を提供したいと思った人が、初日のタイムテーブルにテーマを書いて貼っていきました。近いテーマは合流してもらい、まず最初の9セッションが決まりました。
議論を重ねる中で話し合いたいことが出てくる人もいることでしょう。初日の夕食後に2日目の議題を提供してもらいました。

セッションが同時並行で行われたので、全員がすべての議論に参加したわけではありません。合宿の最後に全体の内容を共有できるよう、議題を提供した人がセッションのまとめをポストイットに書いて発表しあいました。


同じ組織の中で話したいことがある人達・何かモヤモヤしている人達が集まってとにかく話し合う、そんな合宿キャンプをやると、非常に楽しくそれでいて生産的なオフサイトミーティングを実現できるなぁ、と思いました。

2日目の午後はみんなでJAXAに社会科見学。宇宙やロケットって、人を少年少女に一気に戻してしまう力があります。いい夏合宿(キャンプ)になりました。



UR団地再生部門のみなさんと練習キャンプ +  答えを出すことで問題を考える

先日はひばりが丘団地で団地好きなみなさんとアイデアキャンプを行いました。
そして今度は、URの団地再生業務に新しく携わることになったみなさんの研修の一環として、アイデアキャンプをやることになりました。

まる2日間の研修期間のうち、2日目の午後から夕方まで。場所は研修で使われていた会議室で行いました。部屋はオーソドックスな会議室然とした部屋ながら、みなとみらいを一望できる眺めの良い部屋でした。気持ちの良い場所まですぐに歩ける距離にありますが、今回は会議室の中でアイデアを出し合いました。

「今からはアイデアを発散的に出すための時間と空間なんだ」「いつもの会議とは違うんだ」ということを共有してもらいやすいよう

  • お菓子を準備
  • 音楽をかける
  • 研修で使ったテーブルはすべて移動して机ナシ状態にして、段ボールを囲むように座る

と場をセッティングしました。これだけでもだいぶ会議室らしくない雰囲気になるものです。

研修の宿題として「自分の好きな団地の写真を10枚」を撮って来て頂いていました。2人1組になって、これをお題に「ただひたすら好きなことを話す+ただただ相手の話を聴く」を10分ずつ交代でやっていただきました。
これは傾聴の練習でもありますが、チームのメンバーがお互いにどういう好みがあるかを伝え合う時間でもあります。こういう時間を持つと、「ここは好き勝手なこと言って良い場なんだ!」という雰囲気を共有しやすくなります。
いつもの会議室でアイデアを出し合う場合には特にこうした時間が大事だと思います。

そして『みんながニコニコしている団地』というお題で、ランダムインプットの変形版を試していただきました。研修を実施する側のみなさんも「こんな風景みたことない…」とびっくりされるぐらい、会議室は笑い声に溢れていました。
おそらく会社で真面目に議論をする会議室とはだいぶ違った時間と空間だったと思いますが、我々もそうした様子を見るとお役に立てた気がしてとても嬉しいです。

一通りアイデアを出し合った後は、ベスト3を選んでからベスト1を絵に描いて発表です。全部で13チームあったので、発表のスタイルは以下のようにしました(就職説明会方式?学会のポスター形式?)。

  • チームを2手に分ける:残って発表する2人と他のチームの発表を聞きに回る2人
  • 発表する2人は聞きに来た人にアイデアを説明
  • 聞きに回る2人は時間の許す限りいろいろなチームのアイデアを聞きにいく
  • 前半と後半で発表する2人と聞きに回る2人と交替する

このようにすると、すべてのグループにプレゼンしてもらうのが難しい場合に発表の時間を一定の時間でまとめることができます(すべての参加者がすべてのアイデアを共有できない場合もありますが)。

みなさんから後日いただいたコメントとしては、

  • 突拍子もないアイディアもあり、ちょっとアレンジすればすぐに使えそうなアイディアもあり、なかなか楽しかったです。午前中の講義と直結しなくても、いろいろなところにアイディアが転がっているのかなぁと感じました。
  • これだけ多くの人があつまれば色々な発想が出るもんだなぁと感心しきりの時間でした。面白かった!実現出来そうなアイデアもあったのが驚き。

など、「楽しい」「面白い」という言葉がたくさんあって嬉しい限りです。その一方で、

  • 今後の仕事の参考になったとは思えないけど、楽しい時間を過ごせました。
  • 実務に直接結びつくかは?

といったコメントも頂きました。

これは、どんな業種のどんな職種の方とやっても、必ずこうした質問/感想をお聞きします。真面目な方ほど?突拍子もないアイデアを出す方法が実務にどう落とし込めれるのか?を気にされるようです。

発想のプロセスは、きちっと定義された問題に対して正解を出すような直線的なプロセスとは違い、
「答えを出すことで問題を考える+また答えを出しては問題を考える」
「(鶏と卵の関係のような)答えと問題の間を何度も往復し、発散と収束を何度も繰り返す」
といった非直線的なプロセスであることが特徴です。

ランダムインプットは特に突拍子もないアイデアを出すのに良い方法ですが、突拍子もないアイデアを出すことで、新しい問題を作り出すことができます。
例えば、今回のアイデアの中には、

  • (URの中の掃除をする)クリーンメイトの人たちが全員ジャニーズ!!

というアイデアがありました。

このアイデアの実現可能性は低いと思いますが(笑)、この答えからは

  • クリーンメイトの皆さんにニコニコしながら掃除をしてもらうにはどうすれば良いか?
  • クリーンメイトの皆さんが入居者を惹き付けるにはどうすれば良いか?
  • クリーンメイトの皆さんがサービスの幅を広げるとしたらどんなコトが出来るか?そのための仕組みはどんなものか??

といった「より具体的・現実的な問題」を作ることができます。

数時間ほどのアイデアキャンプでは、まずは最初の答えを出してみるぐらいしか出来ないのですが、まる1日かけられる場合には、最初の答えからこのような具体的・現実的な新しい問題を作り直し(細かく具体的な問題が複数個出るのがふつうです)、新しい問題に対しての答えをもう一度出し合うことができます。ここまでやればまた一味違った達成感を味わうことができます。

 


ひばりが丘団地でコミュニティキャンプ with 団地R不動産

先週の土曜日12日に、西東京市・東久留米市にあるひばりが丘団地でアイデアキャンプをしてきました。

新しい視点で不動産を発見している東京R不動産が、団地の魅力を伝える「団地R不動産」というサイトをやっています。そのイベントとして「団地の面白い住み方・使い方を考えるアイデア会議」が開かれました。

緑豊かな団地の中でランチを食べたり団地の中を散歩して、アイデアキャンプ的にいろいろな文房具を使いながらアイデアを出すことになりました。場所は団地の中の集会所を使わせていただきました。

幅広い世代、ご職業の方にたくさんご参加いただきました。参加者みなさんは初対面の方々でしたが、団地もしくはこのひばりが丘団地に共通の関心を持っているという意味では、書籍の中で紹介したコミュニティキャンプにあたると思います(仕事でも遊びでもない社会的な活動のためのアイデアキャンプをコミュニティキャンプと呼んでいます。)

ひばりが丘団地は昭和34年に誕生したとても広い敷地を持つ団地です。当時は先進的な建物であったスターハウスが改修・保存されていたり、皇太子・皇太子妃が視察に来られたバルコニーが切りとられて保存されていたり、その長い歴史と共に樹木も大きく育ち、東京とは思えない緑豊かな環境になっています。古い歴史を大切にしながらも、古い建物は新しい建物に立替えられています。

時代の変遷と共に転機を迎えているひばりが丘団地に実際に来て・見て・感じ、「団地の面白い住み方・使い方は?」というお題でアイデアを出し合いました。
アイデアを出す方法としては、ランダムインプットとストーリーテリングを組み合わせたものにしようと考えました。

最初は発散モード+傾聴モードになってもらうために、2人組になって団地について思っていること考えていることを10分間ただ話す+聴く、をしました。みなさん団地には熱い思いを持っていらっしゃるだけあって、一瞬で場が盛り上がりました。
そして次は4人ひと組になって、ただ思いつくままに「ちょっと変わった職業の人」を口に出して行きます。A2の段ボールにポストイットが一杯になるぐらいまで。その後はランダムインプットと同じように、目をつむって一つポストイットを選びます。選んだら職業の人と団地をむりやり結びつけるようにして/大喜利のようにして、アイデアを出し合いました。もちろんここでも大盛り上がり。みなさんアイデアを出し合うことをとても楽しんでおられたようです。

4人で出し合ったアイデアの中からベスト3を選び、最終的にはベスト1を選びます。13時から始まってこの頃には16時。みなさんに持参してもらった300円分のおやつをシェアして食べながら作業をしました。好きなおやつにはみなさんの個性がとても現れるもので、お互いの嗜好や感覚をシェアできる良い時間だといつも思います。最後にはベスト1を絵にして発表してもらいました。

6グループのアイデアをシェアした後は、ひとりひとり一言ずつ今日の感想や団地への思いを話してもらいました。

緑豊かな団地の中の散歩、5月らしい空の下でのランチ。そしてアイデアキャンプ。とても楽しい良い時間でした。参加していただいたみなさん、団地R不動産のみなさん、URのみなさん、どうもありがとうございました。