営巣本能を呼び起こす

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hi mi tsu ki chi です。帯の甲本ヒロトのコメントもいいですね。
「基地」よりも、「秘密」ってことが大事なんだ。

書店でふと目にとまった写真集がありました。
西宮 大策 hi mi tsu ki chi ヒミツキチ 小学館
こどもたちがつくった「秘密基地」の写真集です。こどもたちが場所を見つけ、自分たちで枝や傘や段ボールなどでつくった秘密基地が13個収められています。西宮さんは2年半の間、100日ほどかけて、東京近郊の少年少女が作った秘密基地を探されたのだそうです。
へぇー、とか、ほほっ、なんてことばにもならないような音が口からつい出てしまうような、ステキな風景が集められています。さらに建築家の中村好文さんがステキな解題を書かれていて、そこでのキーワードのひとつが「営巣本能」でした。

さまざまな知識を持つ専門家がデザインするオフィスや建築は、多様な意図が込められて設計がなされます。その一方で、人間が元から持っているような本能的な生活の空間も、魅力がいっぱいですよね。
田んぼや畑の真ん中に立つ農作業小屋や、地域の風土に合わせて代々作られてきたような土着的な建築など、動物としてのヒトの営巣本能が立ち上げたような空間。そこには、棲む・住むというヒトの営みの原初が見えるような気がします。

現在でもそうした営巣本能が最初に発揮されるのは、子供達がつくる秘密基地やダンボールのお家ではないでしょうか?
ボクの秘密基地は、阪神電車の香櫨園という駅の下を流れる夙川沿いにある公園の大きな松の木の根っこが作った窪みの中にありました。ワクワクしながら友達と秘密基地に集合したものです。
次に引っ越した家は庭が広かったので、ダンボールで使って自分でよく「離れ」を作っていました。といっても、屋根はつくらないで、床と壁があるだけの空間。独りで床に寝転がり、ダンボールの壁で切りとられた青い空を見上げるのが好きでした。

家の大半は、お金を払って借りたり作ってもらったりすることがほとんどになってしまいます。セルフビルドで家を建てる人もいますが、自社ビルをセルフビルドで建てることは聞いた事がありません。オフィスのセルフビルドはたまに耳にするぐらいです。

オフィスビルはOffice Buildingの略称です。ビルディングと言えば、だいたい5階立てより背の高い建物のことを想像しますよね。
でも「build」という動詞は、さまざまな名詞に対して使われます。建物だけじゃなく、ソフトウェアやチームもビルドする対象です。
ビルをセルフビルドは出来なくても、オフィスやチームやセルフビルドしてもいいはずです。中途半端に略さないで、最後までingを付ける方がいいんじゃないでしょうか。働くことは、自分達でオフィスをbuild-ing:構築しつづけること、でもあるはずです。

そんなことをこどもたちの秘密基地の写真を見ていて思いました。

森井紙器工業(MORIISHIKI)の 段ボール簡単工作シリーズ すまいるキッズハウス です。

Amazonでも、秘密基地の写真集だけでなく、森井紙器工業(MORIISHIKI)という会社が販売している段ボール簡単工作シリーズ すまいるキッズハウス を買うこともできます。ボクは家に余っていたようなダンボールでお家をつくっていました。そう思うとかなりゴージャスというか、そういう時代なんでしょうか…。

デザインされたダンボールのお家もあります。
もうちょっと大きな人達もお外で場所を見つけて、秘密基地をつくりに行きましょう!


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