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BBQインターバル

屋外でのアイデアキャンプのとき、ランチをBBQにしてみた。
例えば、潮風公園ではBBQセットがレンタルできる。電話で予約しておけば折りたたみの椅子やテーブルから炭や着火材、おまけに肉・野菜などの食材まで用意されているので、完全に手ぶらでBBQができる。少し味気ない気もするし、普通のキャンプだったら反則技。しかし僕らの目的はBBQではなく、あくまでアイデアを出したり、ディスカッションを行うこと。BBQもコミュニケーションパターンのオプションである。
この日はBBQを、午前のセッションと、午後のセッシンの間のインターバルとして位置づけた。午前のセッションでブレストを行い、午後ではその収束を行うプログラムになっていて、その間の時間、BBQインターバルはどのように機能するのかの実験を行った。
役割分担をしながら場を設定し、一緒に火をおこし、互いに譲り合いながら肉を焼く・・・という行為は、自然にコミュニケーションのハードルを下げる。また、火を囲むという原始的な行為は、人を素に引き戻す作用があるのだろうか? メンバーたちは、いつのまにか自分の過去や身の上についての話を始めた。どういう育ち方をして、なぜ今、このような仕事をしているのか。普段のランチで話すには少々重た過ぎる話題だが、BBQというフォーマットでは、なぜかそんな会話が自然に進んだ。

この日は、初顔合わせの参加者もいたので、この会話は午後のセッションに具体的な影響を与えたように思う。メンバーの立脚点がより明快になり、「ああ、この人は、あの背景から意見を述べているんだな。なるほど」というように、発言に対するバックストーリーを感じながら話を聞くことができるようになった。背景が見えるディスカッションは、それが見えないのに比べ、理解の深さやスピードが格段に違う。BBQインターバルは意外な効果をもたらした。
共に場をつくり、共に食す、という行為は参加者の距離を劇的に縮め、そして相互理解が進む。短時間でテーブルを囲んでのランチでは得られないタイプの、そしてできれば他の人に知っていて欲しいけど、わざわざ言うまでもない暗黙知を共有できる機会がつくれた。屋外のアイデアキャンプならではの場の設定ではないだろうか。
