道具のコンテクスチュアリズム

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いろんな大きさと種類の紙を並べてみると、その色や形や大きさによって使い分けをし始めるようになります。アイデアを出すということは心の地図をつくっていくことでもあるのだと考えると、多様性をつくりだせる道具が欲しいですね。

紙のサイズやノートの罫やマスの大きさって、どれぐらい気にしたことありますか?

久しぶりにジャポニカ学習帳を見てみるとサイズはB5なんですね。低学年の子供からするとちょっと大きいかも。マスの縦横は25mmなんてのもあります。そうした大きさの中で小学生には伸びやかに字を書いてもらいたいものですね。
中学や高校の頃はB5サイズのノートを使っていました。僕は小さい字を書くのでB罫が好みでした。B罫は6mmなんですが、A罫は7mmです。線がいっぱい引いてあって、たくさん書き込める感じが好きでした。ルーズリーフを使うとちょっと大人になった気分でしたけど、もうそんな時代じゃないですかね?
大学に入ってコンピュータを使うようになって、自分がプリントアウトするのもミーティングで貰う資料もA4になるようになりました。
でも、なんでA4の紙を使ってるの?と聞かれるなんてことはありません。

紙やノートでも、違う素材や違う大きさのものをたくさん並べてみるとその違いが分かってくるようになります。
それぞれの道具が存在感を増し始めるんでしょうね。2種類じゃぁダメですね。5種類ぐらいあると、何か脳ミソがもぞもぞしてきます。「にわにはにわにわとりがいた」にはにわがいっぱいありますが、にわだけだと庭なのか二羽なのかニワなのかわからなかったにわが「庭には二羽ニワトリがいた」と意味をもつ文章になりはじめるみたいなものですかね。
さらに単に数があるだけではなくて、どう並べるかという文脈・コンテクストが道具の違いをより感じさせるようになります。

なんでこんなカタチなの?とかなんでこの大きさなの?と疑う余地もなくその存在感が希薄になるほど使い慣れている道具ってありますよね。うまくデザインされているからこそ存在を主張しないようなモノ、使うにつれて徐々に体に馴染んでくるモノもあれば、はじめて見た動物を親だと思うひな鳥のように理由もなくそのまま受け入れているモノもあることでしょう。
そんな使い慣れた道具でも、新しい文脈・コンテクストを作り出すことで新しい意味が立ち現れるんですね。

アイデアキャンプではA0からA7の大きさの紙をさまざまに組み合わせながら、アイデアを出し合います。色や素材や大きさや場所で空間を作り出して、その空間の中に言葉や絵を置いていく。ダイナミックに文脈・コンテクストをつくりだしながら、新しい心の地図を描いていく。
いろいろな種類の紙があることが、そうしたプロセスをよりダイナミックにしてくれるのではないか?それがアイデアキャンプのひとつのアイデアではないかと思っています。


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