UR団地再生部門のみなさんと練習キャンプ +  答えを出すことで問題を考える

先日はひばりが丘団地で団地好きなみなさんとアイデアキャンプを行いました。
そして今度は、URの団地再生業務に新しく携わることになったみなさんの研修の一環として、アイデアキャンプをやることになりました。

まる2日間の研修期間のうち、2日目の午後から夕方まで。場所は研修で使われていた会議室で行いました。部屋はオーソドックスな会議室然とした部屋ながら、みなとみらいを一望できる眺めの良い部屋でした。気持ちの良い場所まですぐに歩ける距離にありますが、今回は会議室の中でアイデアを出し合いました。

「今からはアイデアを発散的に出すための時間と空間なんだ」「いつもの会議とは違うんだ」ということを共有してもらいやすいよう

  • お菓子を準備
  • 音楽をかける
  • 研修で使ったテーブルはすべて移動して机ナシ状態にして、段ボールを囲むように座る

と場をセッティングしました。これだけでもだいぶ会議室らしくない雰囲気になるものです。

研修の宿題として「自分の好きな団地の写真を10枚」を撮って来て頂いていました。2人1組になって、これをお題に「ただひたすら好きなことを話す+ただただ相手の話を聴く」を10分ずつ交代でやっていただきました。
これは傾聴の練習でもありますが、チームのメンバーがお互いにどういう好みがあるかを伝え合う時間でもあります。こういう時間を持つと、「ここは好き勝手なこと言って良い場なんだ!」という雰囲気を共有しやすくなります。
いつもの会議室でアイデアを出し合う場合には特にこうした時間が大事だと思います。

そして『みんながニコニコしている団地』というお題で、ランダムインプットの変形版を試していただきました。研修を実施する側のみなさんも「こんな風景みたことない…」とびっくりされるぐらい、会議室は笑い声に溢れていました。
おそらく会社で真面目に議論をする会議室とはだいぶ違った時間と空間だったと思いますが、我々もそうした様子を見るとお役に立てた気がしてとても嬉しいです。

一通りアイデアを出し合った後は、ベスト3を選んでからベスト1を絵に描いて発表です。全部で13チームあったので、発表のスタイルは以下のようにしました(就職説明会方式?学会のポスター形式?)。

  • チームを2手に分ける:残って発表する2人と他のチームの発表を聞きに回る2人
  • 発表する2人は聞きに来た人にアイデアを説明
  • 聞きに回る2人は時間の許す限りいろいろなチームのアイデアを聞きにいく
  • 前半と後半で発表する2人と聞きに回る2人と交替する

このようにすると、すべてのグループにプレゼンしてもらうのが難しい場合に発表の時間を一定の時間でまとめることができます(すべての参加者がすべてのアイデアを共有できない場合もありますが)。

みなさんから後日いただいたコメントとしては、

  • 突拍子もないアイディアもあり、ちょっとアレンジすればすぐに使えそうなアイディアもあり、なかなか楽しかったです。午前中の講義と直結しなくても、いろいろなところにアイディアが転がっているのかなぁと感じました。
  • これだけ多くの人があつまれば色々な発想が出るもんだなぁと感心しきりの時間でした。面白かった!実現出来そうなアイデアもあったのが驚き。

など、「楽しい」「面白い」という言葉がたくさんあって嬉しい限りです。その一方で、

  • 今後の仕事の参考になったとは思えないけど、楽しい時間を過ごせました。
  • 実務に直接結びつくかは?

といったコメントも頂きました。

これは、どんな業種のどんな職種の方とやっても、必ずこうした質問/感想をお聞きします。真面目な方ほど?突拍子もないアイデアを出す方法が実務にどう落とし込めれるのか?を気にされるようです。

発想のプロセスは、きちっと定義された問題に対して正解を出すような直線的なプロセスとは違い、
「答えを出すことで問題を考える+また答えを出しては問題を考える」
「(鶏と卵の関係のような)答えと問題の間を何度も往復し、発散と収束を何度も繰り返す」
といった非直線的なプロセスであることが特徴です。

ランダムインプットは特に突拍子もないアイデアを出すのに良い方法ですが、突拍子もないアイデアを出すことで、新しい問題を作り出すことができます。
例えば、今回のアイデアの中には、

  • (URの中の掃除をする)クリーンメイトの人たちが全員ジャニーズ!!

というアイデアがありました。

このアイデアの実現可能性は低いと思いますが(笑)、この答えからは

  • クリーンメイトの皆さんにニコニコしながら掃除をしてもらうにはどうすれば良いか?
  • クリーンメイトの皆さんが入居者を惹き付けるにはどうすれば良いか?
  • クリーンメイトの皆さんがサービスの幅を広げるとしたらどんなコトが出来るか?そのための仕組みはどんなものか??

といった「より具体的・現実的な問題」を作ることができます。

数時間ほどのアイデアキャンプでは、まずは最初の答えを出してみるぐらいしか出来ないのですが、まる1日かけられる場合には、最初の答えからこのような具体的・現実的な新しい問題を作り直し(細かく具体的な問題が複数個出るのがふつうです)、新しい問題に対しての答えをもう一度出し合うことができます。ここまでやればまた一味違った達成感を味わうことができます。

 


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