「アイデアを出せ」と言われたとき、強い味方になってくれる厳選12冊

「アイデアを出せ」と言われたとき、強い味方になってくれる厳選12冊」というウェブの記事でアイデアキャンプを紹介していただいています.

この記事を書かれた米光一成さんはゲーム「ぷよぷよ」を生み出したゲームクリエイターです.米光さんの著書「仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本」は大好きな本で,アイデアキャンプの書籍の参考文献の中にも入っています.

紹介されている12冊の本の多くは発想系の本ですが,
 類語国語辞典

 ミステリ百科事典 (文春文庫)
は初めて知った本でした.

僕もこの強い味方をさらに自分の仲間に加えたいと思います.


ヤマハ24時間耐久クリエイティブハッカソン

バイクメーカーの中でもデザインに力を入れているヤマハ発動機が
ヤマハ24時間耐久発動機クリエイティブハッカソン
というイベントを開催していました.
バイク好きな僕は,「24時間耐久」という言葉を聞くだけで少しワクワクしてしまいます.

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ヤマハマリーナ浜名湖で合宿形式でのハッカソンだったようで,ヤマハの製品とサービスであるヨットとマリーナを使って,実際のフィールドで段ボールを使ったプロトタイピングを行っています.

私達ヤマハのデザイナーは仕事でも遊びでもワクワクを創り出しています。
この夏、日本各地から未来のデザイナーが集まって、私達と一緒に、1泊2日という短い時間で、全く新しいワクワクを創ります。
自然豊かなフィールドで、さまざまなアクティビティにも挑戦し、身体全体で行なう熱いモノ創りを体験するイベントです。

とある通り,デザインを学ぶ学生達とのインターンのひとつのようです.

ビルの中の部屋でホワイトボードどパソコンを使うのとは,だいぶ違ったアイデアが出てきそうです.実際に乗れるリアルなスケールのプロトタイプを段ボールで作っている様子は,とても楽しそうです.

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アイデアソンやハッカソンが広く開催されるようになったいま「アイデアを刺激するアイデアに溢れたアイデアソンやハッカソン」がたくさん出てくるのではないでしょうか.


房総の馬場さんの家

アイデアキャンプのプロジェクトメンバーでもある馬場正尊さんは東京と房総の二拠点居住をしていて,房総に住むようになった経緯を「「新しい郊外」の家 」という本にしています.

R不動産を始めとするリノベーションでだいぶ有名人になった馬場さん.仕事と出張に追われ,房総の家は別荘と化してしまっているようですが,「新しい居住を提唱してきたR不動産は新しい宿泊も提唱するべきなのではないか.」というディスカッションの中で,馬場さんの房総の家を貸してしまおう,ということになったようです.
[房総の僕んちに、泊まってみませんか? 東京R不動産]

まだ周りの家が立っていなくて,馬場さんの家だけが松林の中にぽつんと立っている頃に何度かアイデアキャンプをやりました.もちろん海も近く,東京駅からは特急わかしおで1時間の上総一ノ宮が最寄り駅です.住むには十分な鍋や皿もすでにあるのでそれを使って料理をつくるのも可能なようです.

アイデア出しをする途中に外房の荒らっぽい波を見ながら散歩するのが僕は好きでした.5名まで宿泊可能で(相談すればもう数名なら泊まれるかも?),1泊目36,000円(税込)・2泊目以降12,000円(税込)とのこと.


スペースマーケット

個人の部屋をホテルのように貸し出すAirbnbのように,多様な場所を貸し借りするためのサービスに「スペースマーケット」があります.

東京都内もしくは日帰りでアイデアキャンプに行けそうな場所を検索してみました.

おくりびとアカデミー 

納棺師の学校であるおくりびとアカデミーが授業を行っている部屋を貸し出しています.この部屋があるPUBLICUSというビルは,友人でもあるアーティストの新野圭二郎さんがプロデュースしたリノベーションによるビルです.1Fはrensaという野菜を中心とした美味しいレストランがあります.
隣にあるCreative Hub 131というビルも同じく新野さんによるリノベーションビルで,1Fはギャラリーとなっていて,スケジュールがあえば何かの展示があると思います.
小伝馬町周辺にはギャラリーやオシャレな雑貨屋が集まり始めている場所でもありつつ,昔からある繊維問屋街である馬喰町や浅草橋周辺は,普段は足を踏み入れることがない独特の世界が広がっています.

日比谷線の小伝馬町駅から4分で1時間3000円とリーズナブルですね.

三岸アトリエ

バウハウスで学んだ山脇巌が設計した戦前モダニズムを代表する画家・三岸好太郎のアトリエです.
ホームページに見るとさまざまなカルチャーイベントや教室が開かれているようです.Facebookにもページがあり,可愛い中庭の様子などの写真を見ることができます.

西武池袋線の富士見台もしくは西武新宿線の下井草が最寄り駅のようです.1時間3000円で終日価格が20000円〜とのこと.

Beyond Japan 鎌倉市二階堂の築90年古民家

普段はシェアオフィスとして活用されている古民家.鶴岡八幡宮の脇を抜けて,緑豊かな一角にあるようです.鎌倉はちょっとした旅行気分が味わえると思いますが,東京駅から鎌倉駅までは横須賀線に乗って55分.朝のラッシュを横目に見ながら鎌倉へ向かえば,古都の雰囲気の中で非日常的な気分を味わうことができるでしょう.

終日で25000円.

内房総の舞子海岸から僅か30Mの一戸建て

BBQセットも完備していて,地元のスーパーで仕入れた地魚や野菜でBBQもできるようです.だいぶリラックスしながら仲間とのインフォーマルなコミュニケーションをメインにおいたアイデアキャンプに良さそうです.Googleさんによれば,東京駅からは自動車であればアクアライン経由で1時間1分,電車であれば内房線の佐貫町が最寄り駅で駅からの徒歩込みで2時間半ぐらいのようです.

15人ぐらいでワイワイと行くのが良さそうな感じですね.1時間4000円です.


京大型カードと京大式カード

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少し前のことになりますが,ゴールデンウィークに大阪で
 「梅棹忠夫と21世紀の『知的生産の技術』シンポジウム
というイベントが開かれました.
(2年前に開催されたウメサオタダオ展のエントリーはこちら

言わずと知れた梅棹忠夫氏による「知的生産の技術」は,1969年に出版された超ロングセラーです.インプットした情報からどのように情報をアウトプットしていくか.長年にわたる模索の中から編み出された方法が提案されました.その中で提案されている文房具がB6サイズのカードと名刺サイズのこざねです.

今でも京大式カードとして売られているB6サイズのカードですが,梅棹氏が使っていたカードは特注で作ってもらったものだそうです.国立民族学博物館に残っているその特注カードを,特別に数枚譲っていただくことができました.

じつはこのオリジナルのカード,大手メーカのコレクト社から売られているカードとは,少し紙質が違います.コレクト社のものは表面がつるっとしていて,ボールペンで文字を書くのが合いそうです.梅棹氏オリジナルのカードの表面はざらっとしていて,画用紙に近い風合いです.
↑に2つのカードの写真をのせました.左上側がオリジナルで,右下側が京大式カードです.↓はもうちょっと拡大した写真です.違いが伝わるでしょうか…?

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ずっと秘書をされていた方によると,文字だけでなく絵も描きたくなるように,そうした紙質のものを選んでおられたとのこと.みんぱくの館長を務めておられる小長谷先生によれば,売ってるのは「京大式カード」で,オリジナルは「京大型カード」なんです!とのこと.
こういう小さな違いを気に出来るようになれば,知的生産の技術者としての腕も上がることでしょう.

シンポジウムに参加させていただくにあたって「知的生産の技術」を何度も読み返してみました.まえがきのp.20にあった次の一節です.

この本は、いわゆるハウ・ツーものではない。こ の本をよんで、たちまち知的生産の技術がマスター できる、などとかんがえてもらっては、こまる。研究のしかたや、勉強のコツがかいてある、とおもわれてもこまる。そういうことは、自分でかんがえてください。この本の役わりは、議論のタネをまいて、刺激剤を提供するだけである。
(略)
知的生産の技術について、いちばんかんじんな点は なにかといえば、おそらくは、それについて、いろいろとかんがえてみること、そして、それを実行してみることだろう。たえざる自己変革と自己訓練が必要なのである。

いろんな方法を色々とやってみては,自分なりにしっくり来る道具と方法の組み合わせを編み出してゆく.そのバージョンアップのプロセスを書いているのが「知的生産の技術」という本である,ということを改めて認識しました.
アイデアキャンプも色んな形に派生してバージョンアップさせていきたいものです.

梅棹氏にまつわるシンポジウムはfacebookのページもあります,要チェックです!
[21世紀の「知的生産の技術」]